患者と歯科医療従事者の医療安全と感染制御・滅菌管理を追求する研究会 Advanced Care Denta Office

Advanced Care Dental Office
〒130-0022 東京都墨田区江東橋4-26-9 VORT錦糸町駅前9階

イリタニオフィス

03-5638-7438

職業感染防止対策

Advanced Care 感染の予防と対策〜感染制御〜

Advanced Careでは感染予防と対策として、「患者さんへの予防と対策」と「医療スタッフの予防と対策」の二つを考えています。この二つは別のようなものに見えますが、大きく捉えると同じものといって過言でありません。

「医療関連感染症(HCAI:health care-associated infection)」とは「問題の感染症以外の理由で入院した患者さんが病院内で感染した感染症」を指します。病院内で感染したが退院後に発症した場合や、針刺し事故などもここに含まれます。今日の感染制御には、患者さんのみならず、医療従事者、ひいては地域住民を保護することも含まれ、また医療従事者が感染症の媒介者とならないような対策も必要となります。

当オフィスでは、院内感染の3因子(感染源・感染経路・感受性宿主)や院内感染防止の3原原則、スタンダードプリコーションなど院内感染対策チームが主となり行っています。

正しい知識の元、日常的に感染予防と対策を行うことでこれは防ぐことができます。

首都圏滅菌管理研究会は滅菌・洗浄業務に必要な知識の習得と質的向上に関する教育・研修を行い院内感染防止に役立てることを目的に設立されたものです。ここでは年に2〜3回ほど最新の滅菌管理・感染制御の学会が開催されます。

Advanced Careでは必ず全ての院内スタッフがこの学会に出席しています。患者さんに最新最善の医療を行う為には、最新の知識の元に滅菌管理・感染制御をする必要があるからです。

これらは医療安全に密接に関係しており、これを無くして最善の治療を行う事は出来ません。スタッフが全て同じ最新の知識の元に連携する必要があります。

エビデンスに基づいた感染対策
〜evince-based precaution:EBP〜

1996年から世界的傾向として、これまで習慣的に採用されていた対策がエビデンスに伴っているかどうかの再評価を行い、経済効果を考慮しつつエビデンスを伴う対策を採用していき、エビデンスを伴わない対策は切り捨てていこうという動きが強くなり、今に続いています。

医療関連感染の感染経路と各種予防策

医療関連感染(HCAI)の感染源は人間の場合(患者さん・訪問者・医療従事者)と、周辺環境の場合があります。感染が成立する為には、1)「病原微生物」が口や鼻などの、2)「感染経路」から、3)「感受性のある宿主」に侵入して定着・増殖して生体反応を引き起こすことが必要です。

標準予防策(Standard Precautions)

標準予防策は、感染性病原体の有無を問わず、あらゆる医療現場のあらゆる患者さんのケアに適用できるように開発されたものです。すべての血液、その他の体液、分泌物、排泄物(汗は除く)には伝播し得る感染性病原体が含まれているという考えに基づきます。当オフィスのでの具体的な対策としては、手指衛生、想定される暴露状況に応じた手袋、ガウン、マスク、ゴーグルなどの個人防護具(PPE:personal protective equipment)の使用、安全な注射手順などがあります。

感染経路別予防策

感染経路には、直接接触感染、間接接触感染、飛沫感染、空気感染、経皮的暴露の5つがあります。感染をさせない為には感染経路を絶つという手法もとても効果的です。当オフィスではそれぞれの感染経路別に予防対策をしています。

血液媒介病原体の伝播予防

Advanced Care Dental Officeでは全スタッフに定期的な抗体検査を行い、問題があれば直ちに専門医と相談し管理を行っています。

これは職業感染防止対策の一種であり、当院では以下のワクチン接種を行っています。

  • B型肝炎
  • 水痘
  • 風疹
  • 流行性耳下腺炎
  • 麻疹

【2016年】現在抗体検査の結果全スタッフ(歯科医師、歯科衛生士、アシスタント、歯科秘書)の抗体価は十分な陽性であることを確認しました。