患者と歯科医療従事者の医療安全と感染制御・滅菌管理を追求する研究会 Advanced Care Denta Office

Advanced Care Dental Office
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イリタニオフィス

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針刺し事故・切創事故の予防と対策

針刺し事故とは

注射針や鋭利な器具機材ばかりの歯科治療の針刺し事故は絶対におこってはいけないが、絶対に避けられない

針刺し・切創事故とは医療従事者が勤務中に、患者血液が付着した器具によって自分あるいは他人に起こした外傷を主として示す言葉です。従って、患者さんを対象とする事故とは異なります。

しかし、針刺し・切創事故は患者さんに全く関係ないかというとそうではありません。安全な医療には医療従事者の健康は欠かせないものだからです。

歯科における針刺し・切創事故はバーによるものが一番多く(37%)、次いで注射針によるものが(30%)、そして鋭利な器具によるものが(21%)となっています。(ペンシルバニア大学Michael Glick教授講演より)そして、日本の針刺し事故調査の結果ではデイスポーザル注射器での針刺し事故は、1)注射針の使用後廃棄までの間、2)注射針の使用中、3)リキャップ時の順に多いとされています。

針刺し事故 予防と対策

注射針の取り扱いは廃棄まで歯科医師が行う。

ハリストン 歯科医の後ろに常備

針刺し事故防止 ハリストン

針さし予防のためのボックス

診療に用いる注射針などの針は、歯科医師が全て廃棄することにより、歯科医師以外の医療従事者が針刺し事故を起こす確率自体を生じないようにしております。

治療に持ちいられる針や鋭利なディスポ製品は術直後に歯科医師の後ろにある専用の廃棄ボックスへ可及的速やかに廃棄されます。

それら全てを施術者である歯科医師が行います。

洗浄時の針刺し事故の予防策

専用のボックスに入れて洗浄

専用のボックス/専用の容器

器具の洗浄をする際にも針刺し事故は起こります。

当オフィスでは、鋭利な器具を洗浄する際には専用のボックスに入れて行う事で、鋭利な器具に触れる機会を減らし、予防としております。

また、小さく扱いが難しい切削用のバーなども専用の入れ物で取り扱う事で、危険を回避しています。

グローブの徹底

洗浄用のグローブ

歯科は鋭利な器具をたくさん使用します。よって針刺し事故が起こる可能性も低くはありません。

そこで防護服として私たちは必ずグローブをはめています。針刺し事故の予防はグローブをする目的の一つです。

施術中はもちろん、洗浄時なども専用のグローブをはめて行います。洗浄時は厚手のグローブを使用したりなど、用途や目的に合わせて使用するものも変更しています。

ワクチンと健康管理

万が一、針刺し事故をしてしまった時のためにスタッフ全員はワクチン接種を行っています。

安全な医療は、スタッフの健康がなければ成り立ちません。